板倉直人
ニキイズムな人々
このシリーズでは、弊社に関わってくださっている素敵な方々を紹介させて頂きます。
第一回目は、これまで何度か登場頂いているキックボクシング元日本チャンピオンの板倉直人さん。
いつも優しく穏やかな物腰で、当時の写真で拝見するリング上での鋭い眼光と同一人物とは思えないほどです。
どんな分野でも、日本一に上りつめる人間はやはり格が違います。
プロアスリートとしての歩み、その後の生き方について語って頂きました。
………………….
キックボクシングは大学時代に始めたのですが、プロになろうという意識は特にありませんでした。卒業後は人並みに就職。
でも人生をこのままで終わらせたくない、後で後悔するより今挑戦したい、という思いがどんどん強くなり、ある日
「キックボクシングの世界チャンピオンになるので辞めます」
と言って会社を辞めました。
24歳の時でした。
生活を完全にキックボクシング中心に切り替えること、それがプロになる最低条件でした。
それからはもう、がむしゃらに練習に打ち込みました。
がむしゃら過ぎて、しょっちゅう怪我をしました。
骨折で言えば、30箇所を超えた時点で数えるのをやめたほどです。
それも、ボクサーの一番大切な武器である拳を、7回も折りました。
一般的には2、3回折れば選手生命はないと言われます。
それでも移植手術をし、諦めませんでした。
しかし最後は骨がくっつかなくなるんですね。
6年目でドクターストップがかかりました。
でもまだ諦められない。
右手がダメなら、左手があるじゃないか。
そこまで考えました。
しかしどれほど戦術と闘志があっても、骨折を繰り返すなら早晩に競技人生は終わる。
そこまで追い詰められて、ようやく気がついたのです。
私の骨の脆さは、当時の乱れた生活習慣、特に食生活に原因がありました。
生活のリズムは滅茶苦茶、夜更かし、夜遊び、夜中のラーメン、お菓子。
それに気がついてからは、細胞を入れ替えるくらいの勢いで食生活を改めました。
和食を一日三食、バランス良く食べること。
それからは快進撃でした。
まず、練習の密度が変わりました。
疲れない。
怪我をしない。
効率生産性は20倍に上がりました。
そうなってからは、勝てる気しかしませんでした。
勝負に勝つための極意はシンプル。
いつも通りにすることです。
いかに普段の練習を本番で引き出せるか、それだけです。
日本チャンピオンのタイトルを獲得したのが10年目。
時間はかかりましたが、「やりきった」という想いで満たされました。
競技人生を完遂できたことで、「さあ次のステージへ行こう」とポジティブな気持ちの切り替えができました。
これからは、スポーツの素晴らしさと同時に、健康の大切さを伝える仕事がしたい。
私が人生で得た、一番の感動体験だからです。
健康になったことで、一つ大きなことを成し得た。
その上、精神的に穏やかに豊かになりました。
物事の考え方が変わり、幸せを感じるようになりました。
健康な体を得て、豊かな人生を送れるマインドに切り変わったんですね。
世の中ではそれが出来ていない人が多いです。
適切な運動と正しい食生活をするだけで、幸福感に満ち溢れる人生になるのです。
この感動を伝えたい、という使命感が今の会社 うぇる・なす 健康経営を立ち上げるきっかけとなりました。
一人でも多くの方にこの感動をお伝えできれば幸せです。
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